“ だいぶ大人 ” からの インビザライン

アラフォーですが、歯列矯正 始めました。

#1 _ 矯正を考えてみたことはありますか?

アラフォーにしてインビザラインによる

歯列矯正を始めることになりました

もく と申します。

今日は、そのきっかけについて書いてみたいと思います。

 

きっかけ 

虫歯の根の治療が終盤に差し掛かった頃、先生に

「矯正を考えてみたことはありますか?」

と言われたことでした。

 

私はもう、40を過ぎてしまっています。

 “ 歯列矯正を始めるのは、遅くとも20代 ”

という先入観があったので

先生の思いもよらない提案に面くらいました。

この年で矯正を始められるとは知りませんでしたし

費用が高額というイメージがありましたので、考えたこともなかったのです。

 

確かに私の歯並びは良くないです。

下の歯はアゴに収まりきらずジグザグに並んでいて

上は前歯が2本前に飛び出し、内側に少しねじれています。

小学生の頃、学校に検診で来た歯医者さんが私の歯並びを見て

「うーん!ギリギリだね!」と言ったのがいまだに忘れられません。

その言葉を頼りに

“ 私の歯並びは、たぶんギリギリ大丈夫なんだろう ” と思って

これまでやり過ごしてきました。

 

歯列矯正にはおよそ100万円ほど必要で

それは30年前も今も、さほど変わりはないようです。

私が生まれたのは、つい先ごろ2つ前の年号になってしまった昭和の時代です。

当時の矯正は、よっぽど深刻な歯並びでない限り

お金持ちの家の子がやるものでした。

事実、私の友人で幼少期に矯正をやっていた人は

それほどいなかったように思います。

私の兄は前歯が真横に生えていたので、矯正をしていたのですが

幼いながらに我が家の経済状況を考えると

私の歯並び程度で、矯正をしたいとは言い出せなかった事を覚えています。

自立してからもう随分たちますが、100万円という金額は

今の私にとっても、決して簡単に出せるものではありません。

 

歯周病や虫歯のリスクの軽減の為でもあるけれど

いわゆる見た目の改善に

100万円という大金を使ってしまっていいのだろうか。

もっと切実なことに使うべきお金ではないのか。

リスクも大きいと言われる大人の矯正で

歯茎が後退したり歯が抜け落ちてしまったり

万が一にも失敗してしまったら

取り返しのつかないことになってしまうのではないか。

ギラギラのワイヤーを前歯につけて2年近く過ごすアラフォーの自分。

想像しただけでも憂鬱です。

そもそも30年後には入れ歯になっているかもしれない、この歯。

40を過ぎて何を今更、矯正する必要があるのだろう……

乱れた歯を鏡に映し、浮かぶのはやるべきではない理由ばかりです。

 

これから30年、もしくはそれ以上。長い月日です。

40歳という年齢は折り返してまだ少し、と言っていいのかもしれません。

世の中的には、女性としてもう終わったかのように言われがち、扱われがちですが

終わっていようがいまいが、それでも私の人生は続くのです。

 

40は私にとって、大きな境界線でした。

踏み出した途端、これまでの自分ではなくなってきたことを

日々、自覚させられています。 

なかなか疲れの取れない体。

ハリがなくなり、シミやシワが目立ち始めてきた肌。

増える白髪。

食事制限だけでは簡単に落ちてくれない体重。

去年まで似合っていたのに何だかしっくりこない洋服…

色も形も、私の全てが、何だかくすんでしまったようです。

 

だからこそ  “40を過ぎた女は、何よりも清潔感 ”

という言葉を実践しようと決めました。

せめて清潔を心がけようと

洋服選び・肌の管理・体型管理を念入りにするようになったのに

長年の歯医者への苦手意識から

これまで自分の歯並びや歯の状態については、見て見ぬふりを通してきました。

 

虫歯をきっかけに、重たい腰を上げて歯医者に通い始めたものの

先延ばしにし続けていた私の虫歯はかなり進行しており

根の治療に2ヶ月ほどかかってしまいました。

治療には時間がかかりましたが、毎週のように歯科に通う事で

これまで見て見ぬふりを続けてきた、歯や歯茎の状態を

放っておくわけにはいかなくなっていました。

 

先日、不意打ちに撮られた横顔の写真があります。

満面の笑顔を見せ、楽しい瞬間が切り取られたはずの一枚。

“ 横顔が… 笑顔が… 汚い… ”

むき出しになった乱れた歯と、心なしか飛び出した口元は

まさに “ 怪獣 ”

若い頃よりも歯並びが、ひどくなっているようでした。

私はいつも、こんな笑顔を人様にさらしていたのかと

知りたくはなかった現実に、そっと写真をしまいました。

 

最近は、笑うたびに “ 怪獣 ”の写真が頭をよぎります。

意識的に口元を手で隠したり

話していても「汚い歯並びと思われているだろうな」と

頭の片隅に、歯並びのことが居座るようになりました。

この先30年。“ 怪獣 ” と付き合っていく私には

まだ長い月日が残されています。

 

一度も手に入れたことのない、キレイな歯並びで笑うことができたら

これから先、どんな感じだろう。

不安な気持ちもありますが、少しワクワクしています。

この年でもまだできると言うのなら

矯正を始めてみようと決めました。

 「 決断 」と言えるほど、大それたものではありません。

でも “ もう40だから ” と、あらゆる事をあきらめ始めていた私に

「矯正を考えてみたことはありますか?」

という言葉が、一歩を踏み出すきっかけをくれたのです。